「やってはいけないよね」って事を創作の中でやってるから笑いに昇華できる。
●あらすじ
ジム・キャリー演じるロイドと、ジェフ・ダニエルズが演じるロイドの相棒ハリー、バカおじ2人のお下品ドタバタコメディ。
●感想
やっちゃダメだよね、って事を笑えるのは、現実にはやっちゃダメだよね、って認識が「しっかりと」あるからこそ。まぁまぁ下品&ブラックジョークがちょっとキツい感じもありつつ、爆笑はしないけど、バカだなぁって感じで見れた。創作物だとしても、あまりにもバカすぎるってことで。
ただこれは、映画という創作物であることがはっきりと分かっているからなんだけど。迷惑系YouTuberとかTik Tokerって、実際こんな事やっちゃいそうだよね。
お笑い番組でもそうだけど、人に迷惑がかかってるんじゃないか?登場人物が(ドッキリやハプニング系の企画などで)嫌な思いしてるんじゃないか?って感じさせる時点で全然おもろくないよね。もう何年も見てないけど、ロンドンハーツとかさ。本当嫌い。
だったら普通にネタ番組や寄席の方が良いと思う。
主人公2人が子供の作り方も理解していないなど、冷静に見てしまうと境界知能かと思う。
作中では警察沙汰になってないけど、リアルでやったら警察沙汰になるだろうことを沢山やってるからね。
そして実際犯罪者には境界知能の人や、認知機能が著しく弱いものが多いらしい。(ケーキの切れない非行少年たち)
だから、社会で問題を起こす人の頭の中は、本当にロイドとハリーのような認識なのかも知れないね。短絡的で後先を深く考えず、おもしろそう、という軽い気持ちで人の迷惑を考えられない。しかし悪気があるわけじゃない。
そんな事思ってしまうと、なんか神妙な気持ちになってしまう。この映画を見てここまで変な深読みするのはおそらく私くらいな気がするけど…。
まぁでも全てはジムキャリーのおバカ演技があるからこそ成り立つ映画かな〜?
日本でこういう演技ができる人っているだろうか?
ジムキャリーの映画、他のも見たくなってきたなー。