何気に見ておもしろかった笑
ネット上の評価はあまり良くないようだけど。
●あらすじ
変人の女の子とその親友のゲイの男の子が、人殺しを隠蔽する。そのことがきっかけで連続殺人が起こっていく話。真犯人は誰なのか?
●感想
主人公の女の子(キャリー)のキャラクターが、実際こうゆう人いるよね、って感じで興味深い。うーん、例えば「演技性パーソナリティ障害」か「境界性パーソナリティ障害」みたいな。奇異で目立つタイプのトラブルメーカー。
すこしオタクっぽいのもあるある感。早口で喋る。これは思考しているようで思考していない。知っている知識から相応しそうな言葉を選んで発語しているだけのような感じ。IQも少し低そうで境界知能まではいかないけど、物事の後先は考えられないタイプ。ASD感。
キャリーの性自認。キャリーは自分は男でも女でもないといって男子トイレを使ったりする。これは何でもないようで、後半の伏線になっているような気がする。(ゲイの男の子は何を好きになるか?)
性自認が男でも女でもない、というのに胸を強調した格好をする。おしゃれウィッグを被っているのにズレている。この辺、個人的にはADHDっぽさを感じた。貞操観念がゆるく、ズボラ。
キャリーの母親が「お花畑ママ」なのもポイント。娘はママよりしっかりしている風にも見えるけど、機能不全家族で育ってキャリーの人格も歪んでいる感じ。父親もいないようだし。
見る人によっては、ただの個性的なキャラクター(創作物)としか映らないだろうけど、私は割とリアルなキャラ設定しているように感じたよ。
最初の殺人は、揉み合いの末にキャリーが同級生を事故で?死なせてしまうところが起点になるんだけど、その後はバンバン人が死んでいきます。
襲うシーンもチープではあるんだけど、逆にそれがサイコパス感があって怖くなった笑
夢に出るかと思った。
最初の殺人の隠蔽をする際、自分たちも「殺人鬼」から襲われた、という設定にして乗り切り、被害者&生存者の立場になるんだけど、そこでキャリーが普通の格好に変わるのも面白い。
注目されたかったから奇異な格好をしていただけで、アイデンティティのあるファッションではなかったのね。被害者として注目される事でメンタリティが変化。あとこの女優さん普通にかわいい。
そのあとは、ゲイの男の子(イアン)の恋愛話があったり。(これによってキャリーとの関係性も変わってくる)
キャリーは親友としてイアンをうまく捕まえていた訳だけど、実は…みたいなね笑
チープではあるんだけど、色々と凝縮されている笑
最後はキャリーの家で母親がサラッと本性を表し、イアンが仰天。頑張れイアン。
イアンは終始良い子なんですねー。幸せになってほしい。
さて、この映画の教訓。
「普段の言動がおかしい人は、根深いところでもっとおかしい。」
本当は良い人とか、勘違いされやすいタイプとか、信じちゃいけません。
おかしい人はそのままおかしいし、勘違いじゃなく本当にヤバい人です。
気をつけよう。